御殿場のお盆はちょっと独特な時期に行われます。
全国的には8月13日ごろ~16日。もしくは7月13日~16日。それなのに、御殿場のお盆はそのどちらにもあてはまりません。
7月23日夕方~25日朝まで。
「ひな祭りも4月3日に行われるし、お盆も独特な時期なんだなぁ~。なぜ、御殿場だけがそんな時期にお盆をやるんだろう?」
7月23日~26日がちょうど田畑の耕作が一段落した時期にあたるんですね。そして、養蚕の作業の合間に当たる時期なんです。
御殿場市内のお寺さんが書かれているブログ「おてらDAYS」によると、御殿場市史にはこう書かれているそうです。
当地の盆は、晩秋蚕(ばんしゅうさん)の出荷が終わった9月14日から16日に行われていたというが、明治43年3月10日の駿東北部連合町村長会議によって、
いったん7月14日から16日に改められた。
しかし、この時期は、養蚕と農作業の重なる多忙な時に当たるので、同年7月6日に再度の話し合いを行い、新たに、7月24日から26日と改訂された。この時期は、田畑の耕作も全て終わり、養蚕も夏秋蚕と晩秋蚕の間に合間に当たるので、農家にとっては都合の良い日取りである。以後、北駿一帯は、ミクリヤ盆と称して、この時期に盆行事を行う慣行が定着して今日に至っている。

