不動産・住宅の実務に携わる方、不動産・住宅購入を考えてる方・不動産・住宅を売りたい方へ 不動産、住宅、税制、法規制等、わかりやすく解説しております。 自社の商品やサービスの魅力を伝えるために欠かせない「営業資料」。 その作成スキルは、営業に携わるビジネスマンにとって基本を抑えておきたいものですが、 なかなか習う機会も少なく、先輩や上司の営業資料や提案資料を見よう見真似で作っている方が多いのではないでしょうか?。 そんな方へ営業資料としても活用できるよう、作った辞典です。 |
表層改良 | ||
家を建てるために土地を購入したのはよいものの、地盤改良が必要になることがあります。 地盤改良工法にはどのような種類があるのでしょうか。 どの工法が適しているかは、軟弱層の深さ、支持層の有無、土質、立地、その土地の広さ、建てる住宅の規模などによって異なります。 |
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表層改良とは | ||
軟弱地盤の層が地表から2m以内の場合に軟弱地盤層の強度を上げ、下部の良好地盤層と一体化させて支持地盤を造る工法です。 固化材による植物などへの影響はありません。 |
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表層改良の手順 | ||
表層改良の手順は右図のようになります。 改良範囲は建物の外壁面より50㎝外側まで行います。 改良深度を決める際の良好地盤とは、 粘性土でN値>3、 砂質土でN値>4が連続する地層でなければなりません。 工期は通常1日から2日ほどです。 |
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表層改良に掛かる費用 | ||
表層改良に掛かる費用は1階の床面積が20坪程度で、 深度1m程度を改良する場合、およそ30~50万円ほどが目安です。 深度が2mぐらいになると、柱状改良の方が、安価に抑えることができます。 |
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表層改良の注意点 | ||
改良する深さよりも浅い所に地下水位がある場合は、表層改良は避けた方が良いでしょう。 良好な地盤が傾斜して存在する場合は表層改良は不適当です。 改良した土は、200トンほどの重量になり、更に、家屋の重量が加わって下の良好地盤に掛かるので、しっかりと地盤の許容支持力を計算する必要があります。 改良範囲に近接して、隣地の家屋や塀などがある場合は、掘削による影響を考慮する必要があります。 以前は地盤改良した土壌から六価クロムが溶出するという問題がありましたが、現在はそのような事はありません。 現在では無粉塵固化材が主流となっていますが、従来の固化材を使用する場合は粉塵が舞い上がり、近隣の迷惑になることがあります。 |
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