不動産・住宅の実務に携わる方、不動産・住宅購入を考えてる方・不動産・住宅を売りたい方へ 不動産、住宅、税制、法規制等、わかりやすく解説しております。 自社の商品やサービスの魅力を伝えるために欠かせない「営業資料」。 その作成スキルは、営業に携わるビジネスマンにとって基本を抑えておきたいものですが、 なかなか習う機会も少なく、先輩や上司の営業資料や提案資料を見よう見真似で作っている方が多いのではないでしょうか?。 そんな方へ営業資料としても活用できるよう、作った辞典です。 |
地盤調査 | ||
地盤調査とは 建物などを建てる前に、その地盤がどの程度の建物の重さに耐え、沈下に抵抗する力(地耐力という)をもっているかを調べることです。 例えば、その土地が軟弱な地盤で、建物の荷重に耐えられないと、建物は沈下します。地盤調査では、建物が沈下するかしないか判断でき、沈下の恐れがあれば適切な対策(地盤改良)を行います。 |
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木造住宅の場合はSWS調査が費用も安く一般的です。 費用の目安は1箇所の場合2万円ほど。 しかし通常、5箇所を調査するので、その場合は5~8万円ほど。 地盤調査の結果をもとに、起訴の形状や地盤改良の方法が決まります。 |
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地盤調査の種類 | ||
【スウェーデン式サウンディング調査(SWS)試験)】 | ||
木造住宅でよく使われる方法で、先端がキリ状の器具に荷重を掛け、25㎝下がるまでに、ハンドルを何回転させたかによって地盤の強さを表すN値を推定します。 深度10mまで測定することができます。 SWS試験による地盤調査は、作業スペースが1㎡程度、1箇所につき30分程度の時間で行えるので、手軽に採用されます。 |
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【ボーリング調査(標準貫入試験)】 | ||
ボーリング調査は最も基本的な地盤調査方法です。しかし、木造住宅ではあまり使われていません。 先端にサンプラーを取り付けたロッドの上に63.5kgの重りを76㎝自然落下させて打撃します。 サンプラーを地面に30㎝めり込ませるのに要する打撃数をN値といい、このN値によって地耐力がわかります。 同時にサンプラーで土を採取し砂質土なのか粘性土なのかを調べることができます。 正確な地盤調査ができる反面、かなり費用が掛かるため、RCの中規模以上の建物を建てる場合はこの方法を使って地盤調査をしますが、一般の木造住宅では使われていません。 |
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【表面波探査法】 | ||
表面波探査法は、地表から地中に向けて、振動波を発信し、地盤の硬さを調べる方法です。 硬い地盤ほど振動波が速く伝達する性質を活用し、振動波の反射時間によって、地盤が硬いか柔らかいかが分かります。 費用はスウェーデン式サウンディング調査とボウリング調査の間ぐらいで、スウェーデン式サウンディング調査よりも、正確な調査結果が得られます。 |
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地盤調査の測定ポイント 地盤調査の測定は5箇所以上で行います。 測定箇所は、建築予定の建物の四隅と中央です。 建物の中央は、建物の対角線の長い方の2分の1の箇所になります。 ですから、地盤調査をする時には、建物の形状と配置が決まっていなければなりません。 また、建て替えなどで敷地に既存建物がある場合は、建物を解体した後でなければ、地盤調査をすることができません。 |
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地盤調査報告書の見方 スウェーデン式サウンディング調査の地盤調査報告書の見方を解説します。 スウェーデン式サウンディング調査を行うと、 各測定ポイント毎に下のような地盤調査報告書が提示されます。 |
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上の地盤調査結果の場合、深度75センチ付近に比較的軟弱な地盤があるので、他のポイントの測定結果によっては、表層改良の可能性もあります。地盤調査の結果によって、地盤改良の方法や基礎の形状が決まります。 | ||