ふじおか不動産株式会社

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日日是好日
六曜と迷信
「巳年生まれは執念深い」
「子年生まれは落ち着きがない」
などという人がいますが、今時そんなことを本気で信じてる人はいないと思います。
  
しかし、「丙午生まれの女は夫を殺す」などという物騒な話が人々の口の端に上がり
60年に一度の丙午にはそれを避けてか、出生率が下がるとまで言われてます。
実際、昭和41年生まれの女性は少ないようです。

また、「三隣亡」の日に造作を行うと向こう三軒両隣が火災に遭うなどと言われ、
現実に近隣トラブルが起こったりします。
三隣亡はかつて三輪宝と表記され、家や蔵を建てるのに良い日だったそうですが、
いつの間にか、まったく逆の意味にされてしまいました。
これが「暦」に関する迷信が原因のきわめて深刻な社会問題です。

先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という六曜があります。
現在のような表記になったのは19世紀前半とされ、古くは「即吉・共引・周吉・虚亡・泰安・赤口」
だったそうです。(諸説あります)

友引は友を引くから葬儀をしないなどと言われますが、元来「共引」は何事も引き分けの意味
午前と午後が吉で正午が凶とされる時間の吉凶をいうものだったようです。

 仏滅もかつては「虚亡」「空亡」と言ってました。
それがすべてが虚しいと解釈され「物滅」と書かれるようになり、さらに近年「仏滅」の字が当てられているものです。
月の満ち欠けによる太陰暦の朔日は、1月と7月が先勝、2月と8月が友引、3月と9月が先負などと機械的にわりあてられており、それが順に六曜が付されているだけで、そこに特別な意味はありません。
禅の言葉に、「日日是好日」(にちにちこれこうにち)というのがあります。
禅では、過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、まだ来ぬ明日に期待したりしません。
目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが一日となれば、それは今までにない、素晴らしい一日となるはずです。
どうぞ豊かな知性と感性で迷信を見破り、一度しかない自分の人生ですから、自分らしく生きましょう。



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