今から56年前、1964年昭和39年の今日は、東京オリンピックの開催された日です。
開会式前日の東京は台風の影響で荒天。実施が危ぶまましたが、台風から一転、快晴のなか開会式は催されました。
テレビ実況を担当したNHKの北出清五郎アナウンサーが「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」
と話し出したほどの秋晴れだったそうです。
10月10日という設定は「雨模様も少なくない季節でもわずかに晴天の可能性が高い」という理由からのもので、見事予測が的中した形となりました。
93の国と地域、男女合わせて5152人のアスリートが参加し、20競技163種目が行われた世界的祭典で、開催国らしく日本勢は見事な成績を収めました。
体操とレスリングでは、それぞれ5つの金メダルを獲得しました。
全体の金メダルは16個、アメリカ、旧ソ連に続いて第3位の素晴らしい成績を残しました。驚くのは、東西のドイツが統一ドイツとして参加してたことです。
中でも”東洋の魔女”と呼ばれた女子バレーボールチームは決勝で強豪ソビエト(現ロシア)と対戦し、ストレート勝ちで金メダルを獲得。
国民を熱狂させました。また、オリンピック2連覇を達成したエチオピアのマラソン選手アベベ・ビキラや、華麗な演技で聴衆を魅了したチェコスロバキアの体操選手ベラ・チャスラフスカなど、海外選手も人気となりました。
私個人としては、最終日に行われたマラソンがとても印象に残ってます。
アベベの圧倒的の強さと、円谷選手が国立競技場に2位で入ってきた事です。
金メダルの内訳は、ボクシング1、重量挙げ1、レスリング1、柔道3、体操5、
そして女子のバレーボールです。
東京オリンピックの功績は都市の発展や経済成長のみならず、日本にスポーツを普及させた点にあると言われています。
日本サッカーリーグの誕生、スポーツクラブの一般化など、この国でスポーツが生活の一部となるきっかけとなりました。
今年行われるはずだった東京オリンピック2020大会
来年は是非とも開催されることを願います。